Services
アート・オフィス・シオバラは、コレクターやこれからコレクションを始める方のために、各種サービスを提供いたします。
国内外のアートマーケットの動向をリサーチし、情報を提供、個人・法人のアート・コレクションの作品買付・代理購入、また展覧会企画・運営・協力、メディアへの取材協力、イベント等でアートに関するレクチャーなども行っております。また、作品保管・輸送・修復・保険等のアドバイスもいたします。これまでの活動の一部はARCHIVESページにてご覧いただけます。
Message
アートに対する感覚や好き嫌いは、その人の過去の芸術体験と知識によって左右され、さらに感性は質の高い経験と情報によって磨かれます。
こうして磨かれたコレクターの厳しい目によって、アーティストが育つともいえるのではないでしょうか。
しかし、これらの芸術体験や情報収集に専念できるコレクターは多くありません。
キュレーターの広本伸幸さんがタグチ・アートコレクションカタログ「グローバル・ニュー・アート」の本文で『同時代の作品を購入する際には、将来的価値の変動という大きなリスクが伴うのは当然である。逆に考えればそのリスクを恐れることなく、自分の目と先見性を信じ、優れた専門スタッフに恵まれたものだけが、「まだ価値の定まらない」あるいは「将来性が不確かだ」とされる最新の作品をコレクションすることが可能だといえる。そして、自ら築き上げたコレクションのおかげでコレクターとして成功し、そのコレクションと共に名前が歴史に残っていくのである。』と書かれています。
コレクションは極めて個人的な楽しみや知的好奇心からスタートすることが多いのですが、コレクターはある時点から次第に『良いコレクションを作りたい。』さらに『コレクションを通じて社会や地域に貢献したい。』と発展していきます。
私が尊敬するアートディーラーは日動画廊の長谷川徳七社長とリオ・キャステリギャラリーの故リオ・キャステリ氏です。
私は1987年、日動画廊に入社し、同画廊の長谷川徳七社長が当時のポーラ化粧品の鈴木常司社長と共に、箱根のポーラ美術館のコレクションを作り上げていく後ろ姿を目の当たりにしました。
そして89年、出向先のニューヨークでリオ・キャステリと出会い、90年に日動画廊で現代アメリカ作家展「Leo Castelli’s Artists」を開催しました。
この偉大な二人の先輩から、コレクションを作ること、アーティストと共に歩むことの大切さを学んだのです。
美術品は商品としての寿命が他と比べ極端に長く、アートマーケットの中で巡回しています。そして価値ある作品は長い時間をかけ所有者を変えて歴史に残っていくのです。
2004年に開業したアート・オフィス・シオバラは、コレクターにとって常に優れた専門スタッフであること、価値ある作品を必要とする人の手元にお届けすることを心がけております。
アート・オフィス・シオバラ代表 塩原 将志
Profile
塩原 将志 | Masashi Shiobara
アート・オフィス・シオバラ代表
1962年群馬県赤城山生まれ。
アート・ディーラー/アート・アドバイザー。
1987年株式会社日動画廊入社。ギャラリー日動ニューヨークINC.代表。
1989年リオ・キャステリに出会い、1990年日動画廊にて現代アメリカ作家展「Leo Castelli’s Artist」を手掛けた。
2000年タグボート創始時期よりアドバイザーとして参画。
2004年アート・オフィス・シオバラを設立。またnca(日動コンテンポラリーアート)の顧問も務める。
これまでに、東京都現代美術館発信の日本初の美術館ラジオ「MOT the Radio」を立ち上げ、自らナビゲーターも務めた。
2005年から美術品評価査定機構事務局として活動。三菱地所アルティアム「For Rent! For Talent!」審査員(2008)、トーキョーワンダーサイト、ワンダーシード審査員(2008 / 2009)、第4回アーティクル賞審査員(2011)、Japan Fashion Photo審査員(2011)を務めた。2011年より、雑誌「PAVONE」アートコラム寄稿中。